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ISO16336について調べてみました [【その他の品質工学関連】]

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「ISO16336って何?」
品質工学が元になっている規格のようだが、詳細がよくわからない。

ということで、自分なりに情報を集めてみました。

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2014年8月1日、品質工学のホームページに「ロバストパラメータ設計(RPD)規格 ISO16336として制定が決まる」と題して掲載された記事に目が釘付けになりました。

詳細はホームページを参照していただければと思いますが、
要約すると、
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ISO/TC69で検討されていたRPD規格が
2014年5月19日締切のFDIS投票で可決され
制定・発行が決まった
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ということです。

※RPDとは、ロバストパラメータ設計(Robust parameter design)の略です。
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ISO16336の制定に至る流れを調べてみました。

1)品質工学会が原案を作成

2)【ISO/TC69/SC8】で議論・検討
 ※ISO豆知識
  ・TCとは、専門委員会(Technical Committee)のことです。
   ・TC69は、「統計的方法の活用(Applications of statistical methods)」を検討する専門委員会です。
  ・SCとは、分科委員会(Sub Committee)のことです。
   ・SC8は、「新技術と製品開発のための統計的手法の応用(Application of statistical and related methodology for new technology and product development)」を検討する分科委員会です。

 つまり、ISOのTC69という専門委員会の中のSC8という分科委員会で、議論・検討されたということです。
 こういう組織があったんですね。知りませんでした。

3)2014年5月19日締切のFDIS投票で可決
 ※FDISとは、ISOの規格制定までのプロセスで、最終国際規格案 (Final Draft International Standard:略してFDIS)のことです。FDISについては、このホームページが参考になりました。

4)2014年7月4日に正式発行され、印刷物/電子データにて提供が開始
 ※現時点で既に正式発行され、その規格の内容が提供されているということです。
 ※電子データの入手方法については、品質工学のホームページに紹介されています。
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ISO16336のホームページを開くと、アブストラクトを読むことができます。

読んでみると、【Taguchi Methods】というワードが目に入ってきました。
更に、【SN ratio】や【noise】というワードも。

これは正に品質工学ですね。

英語だと記載されている内容がピンと来ないので、和訳してみることにしました。
※この訳に違和感のある人は、ぜひご自身で訳してご自身のホームページ等で情報発信してみてはいかがでしょうか。
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ISO16336は、ロバストパラメータ設計(RPD)の手法を利用するためのガイドラインを提供する。
タグチメソッドをベースとしており、ロバストな製品を開発するための効果的な最適化手法である。
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ISO16336は、ロバスト性の尺度として「SN比」を規定している。
パラメータ設計では、この尺度を利用してロバストな製品を設計する。
この規格における「ロバスト」という単語の意味は、『様々なノイズが存在する条件下で、製品の機能のバラツキを最小化する』という意味である。
『様々なノイズが存在する条件下で、製品の機能のバラツキを最小化する』とは、製品の機能をノイズの変化に対して鈍感にすることである。
ロバストな製品には、『信号に対しては敏感で、ノイズに対しては鈍感である』であることが望ましい。
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ISO16336の取り組みは、機械、化学製品、電子機器、食品、消費財、ソフトウェア、新材料、サービスなど全ての製品の設計・製造に適用される。
生産技術も同様に、製造工程で使われる製品(製造装置)として扱われる。
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まとめてみます。
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品質工学(タグチメソッド)の考え方を、
ロバストパラメータ設計(つまり、SN比の高い製品を設計する手法)として、
ISOにて規格化を検討し、
ISO16336として正式に発行され、
2014年7月4日 印刷物/電子データにて提供開始された。
また、2015年春にJIS発行(和文)予定である。
※追記(2017.1.5):2016年12月20日にJIS化(JISZ9061)されました→詳細
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品質工学の考え方がISOの規格になると、どんなことが起こるのでしょうか?
取引先から「ISO16336で設計開発した製品を納入して下さい」と求められるような時代になるのでしょうか?
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今後も情報収集をしていきたいと思います。

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